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Tnorのよもやま話~第23回~

皆さんこんにちは!

株式会社Tnor、更新担当です。

 

~“見えない仕事”~

 

工場の生産ラインは、
ポンプ、コンプレッサー、バルブ、タンク、配管、真空装置、金型、フィルター、熱交換器…。
さまざまな 精密機器 が24時間体制で動いています。

しかし、これらの設備は使い続けるうちに
油分・スラッジ・粉塵・金属加工液・スケール・樹脂・カーボンで汚れ、
性能が低下していきます。

そんな工場の“生命線”を守るのが
産業精密機器洗浄業 です🧼⚙️✨

今回は、精密機器洗浄の役割、洗浄方法、現場の流れ、メリット、トラブル例、
そして“洗浄という高度な技術”の奥深さについて3000字以上で解説します。


■ 精密機器洗浄とは?🧼🔍

工場やプラントで使用される、
高精度・高機能の機械や部品を専門技術で洗浄・除去する仕事 のこと。

汚れは性能低下だけでなく、
製品不良・コスト増・事故の原因になります。

精密洗浄が必要な機器一例👇

  • 半導体製造装置

  • 真空チャンバー

  • 配管・ダクト内部

  • 熱交換器

  • バルブ・ポンプ

  • タンク内面

  • 金型

  • フィルター

  • メカ部品

  • 減速機・ギア部品

つまり現代の製造業には欠かせない存在なのです。


■ なぜ精密洗浄が必要なのか?🛠️

工場や設備には“汚れの蓄積”が必ず発生します。

  • 油汚れ

  • 金属粉

  • スケール

  • 酸化皮膜

  • 樹脂・インク

  • カーボン

  • バイオフィルム(食品)

  • 微粒子(半導体)

これらが蓄積すると👇

  • 性能低下

  • 目詰まり

  • 異常振動

  • 大量の不良品発生

  • 故障

  • エネルギーロス

  • 生産停止

  • 異物混入事故

洗浄は 品質・安全・安定稼働 に直結する、本当に重要な仕事なのです。


■ 精密機器洗浄の種類をプロ目線で解説🧼✨

産業洗浄には多くの方法があり、
機器の材質・汚れの種類・洗浄目的によって使い分けます。


🔹 ① 超音波洗浄(微細汚れに最適)

細かな金属粉・油・微粒子を、
キャビテーションで一気に除去。

半導体部品、精密部品、小型パーツに使用。


🔹 ② 薬品洗浄(スケール・錆・油に)

酸・アルカリ・溶剤を使って汚れを化学分解。

  • 配管内部

  • 熱交換器

  • タンク

  • 金属腐食部

専用の薬品選定が腕の見せどころ。


🔹 ③ 高圧洗浄(強力な物理除去)

水圧で付着物を吹き飛ばす方法。

  • 大型タンク

  • 配管スケール

  • 粉体ライン

  • 焼付汚れ

食品工場でも活用。


🔹 ④ ドライアイス洗浄(環境負荷が低い)

ドライアイスを噴射し、汚れを冷却・剥離。

メリット👇

  • 水を使わない

  • 残渣が少ない

  • 電気設備にも対応

近年人気の工法です。


🔹 ⑤ 手作業の精密洗浄(熟練技術)

小さな溝、曲がったパイプ、狭所は人間の指や道具が最強。

熟練作業者の技術が必要です✨


■ 精密機器洗浄の流れ📋🧼

洗浄は「ただ洗うだけ」ではありません。


① 汚れ・材質の分析🔬

  • どんな汚れ?

  • 材質は?

  • 腐食リスクは?

  • 洗浄剤の適合性は?

適切な洗浄方法を選ぶ基礎になります。


② 最適な洗浄工程の設計🧩

  • 浸漬洗浄

  • 超音波

  • 高圧

  • 薬品

  • 手作業
    これらを組み合わせることも多い。


③ 洗浄作業(慎重+迅速)🧼⚙️

  • 汚れの剥離

  • 金属表面の保護

  • 乾燥

  • 再汚染しない環境づくり

洗浄はスピードも重要。
長時間放置すると酸化などの二次汚染が発生。


④ 検査・測定📏🔍

  • 目視チェック

  • 顕微鏡検査

  • 表面粗さ

  • 異物残存検査(半導体向け)

  • 含水率測定

品質が最重要です。


⑤ 梱包・納品📦

洗浄した部品は再汚染しないよう、
クリーン梱包・防湿処理をして納品します。


■ 洗浄しないと起きるリアルなトラブル⚠️

現場ではこんな問題が実際に起きてしまいます👇

  • ポンプが目詰まりし生産停止

  • 半導体装置に異物が入り不良品大量発生

  • 熱交換器の汚れで電力消費20%増

  • バルブが固着して破損

  • 粉塵が引火し火災の原因に

さらに、故障すると👇

  • 修理費数百万円

  • 生産ライン停止

  • 取引先への納期遅延

洗浄は“設備を守る保険”とも言えます。


■ 精密洗浄を行うプロの技術✨

  • 薬品の知識

  • 金属腐食の理解

  • 粉塵爆発対策

  • 洗浄設備の設計

  • 微細部分の処理技術

  • 不良の原因追及

  • リスク管理

経験値がものを言う、とても高度な専門職です。


■ まとめ🌟

産業精密機器洗浄は
“工場の品質・安全・生産性”を守るかけがえのない仕事。

  • 汚れの分析

  • 洗浄技術の選定

  • 品質管理

  • 微細作業

  • 安全管理

どれも高い技術が求められます。

設備が綺麗だからこそ、
工場は安心・安全・安定して動き続けられるのです🧼⚙️✨

 

お問い合わせはお気軽に♪